たまに思い出すこと。
2001年、転職活動をしていた頃に面接に行った会社でこう聞かれました。
「あなたは、原発肯定派ですか?否定派ですか?」
1999年の臨界事故がまだみんなの記憶にある頃で、さらにわたしが物理学出身だったからだと思います。
わたしは、「携わるひとがきちんと危険性を認識してシステムを構築すれば安全なはずなので、肯定します」
と答えました。原爆はダメだけど、エネルギーが有効に使えるならそれは素晴らしい科学の進歩じゃないかと、本気で思っていました。
それから10年後にあんなことになるとは、つゆ知らず。
人は、楽をしたがる。少しなら大丈夫と油断をしてしまう。そしてその油断はエスカレートしていく。
それも踏まえて、ものごとの安全性を決めていかないとならないのだなということを学びました。
ちなみに「この質問は採用とは関係ないから」と言われたけど、その面接官は否定派だったので、軽く討論になりました。
その会社には落ちました。会社名すら覚えてないけど、みなとみらいの綺麗なオフィスだったなぁ。