すこし大人の階段
昨日、寝しなに娘が意を決した顔で話し始めた。
「やっぱり吹奏楽がやりたい」
娘の通う小学校には、小学校には珍しく吹奏楽団がある。
三年生からさんか可能で、昨年も入りたいと言われていたのだけど、既に通っていたダンスのレッスン日と吹奏楽の練習日が被っていたので、無理だよと諭した。なにより、友だちが入団するからわたしも、くらいのモチベーションだったのが垣間見えていたので。
だけど、一年間彼女は考えて、夏休みに吹奏楽の練習している音もこっそり聞いていたらしい。
その結果、やっぱり本当にやりたい、という結論に達したようだ。
ちょうど子ども対象のダンスクラスも彼女には物足りなく感じているのに気づいていたので、ああこれが所謂「節目」なのだな、と感じた。
わたしは彼女の踊る姿がとても好きだったので、だいぶ寂しくなるな、と、その夜こっそり泣いた。
で、今日。
彼女は、子どもから女の子になった。
そろそろかなと思っていたのだけど、いざ迎えるとドキドキする。
でも本人は、最初こそ驚いて泣いてしまったけど、納得すれば案外ドライで、旦那にも
「わたしはリニューアルしましたー」
と思いっきり報告していた(笑)
驚いた。
恥ずかしい事でも何でもない。当たり前なのに、わたしはどこか恥ずかしいと思っていたのかも知れない。
なんてフラットなんだろう。
感動した。
そんな、2017年最初の満月の日の出来事でした。